レポート

第5回 街村と城下の空間構成

丹波の森研究所 専門研究員/篠山市景観室 室長 横山宜致先生による「地域の成り立ちと構造」の第5回。

前回は、丹波地域を中心に、土地利用のあり方から空間構造を見ていきました。今回は、篠山を学びます。

篠山の自然景観が美しい所以
前回、景観は観る主体と、対象から成るというお話がありました。
“距離景”という考え方によると、篠山は「微気象変化圏」だと言われます。
里が山に囲まれ、その距離がだいたい2km~4kmにおさまり、木々の輪郭がはっきりと見え、景色が全体的に緑色に見えるのが、篠山の特徴なんだそうです。

篠山には歴史が色濃く残る景観がある
篠山盆地の山すそ集落は、「ヤマ」、「ムラ」、「ノラ」が一体となった生活軸。
荘園の時代から、生活圏がそのまま、まちづくりの単位を形作っているのも、篠山の特徴です。
篠山城下町や、宿場町福住、かつて地侍が住んでいた(?)里など、かつての歴史が色濃く残る景観が、篠山にはあります。

一つ一つの集落の歴史を理解していると、景観もきっと豊かに映るのでしょう。
次回・最終回では、このような篠山の特性の保全・継承に向けて、取り組まれている篠山市の政策を読み解いていきます。

ファシリテーター:はしだ