レポート

第1回 地域歴史遺産と地域づくり

「地域の成り立ちと構造」第1回は、神戸大学大学院人文学研究科・奥村弘教授による講義です。

篠山市においても、近年その歴史文化が「日本遺産」や「ユネスコ」に指定されましたが、
そもそも、地域にあるどのようなものが「地域歴史遺産」なのか?
―つまり、評価されるべき地域の歴史、遺産とは何なのか? それらを保存し継承する意味とは?
第1回は、それらについて学びました。

「地域歴史資産」とは、その地域の”核となる”もの
それは、研究者や行政が決めることではなく、地域の合意でしか決められない、そこにしかないもの。そして、時に地域の人々自身のあり方を思いかえらせるものだ、と奥村先生。
ゆえに、地域づくりにおいては、地域のリーダーが、いかにその資産を大切に引き継ぐか、つまり、社会の形成の過程をいかに理解しているかが重要なのです。

“過去”を受け継いで”現在”を考えていくこと
しかし、自然災害や政治的・意図的に、歴史資料が失われたことで、「その地域にとって唯一の歴史」が分からなくなってしまうこともあるそうです。
篠山市には、県内の他市と比較して資料は残っているが、未だ読み解かれていないものも多いのだそう。
奥村先生は、これまで様々な地域の歴史資料の修復や編纂に携わって来られましたが、専門家と地域の人々が連携し、資料の保存・活用を通じて、長年にわたり蓄積されてきた地域の生活を共有し、そこに生きる人々の在り方を考えていく取組が重要だとおっしゃいます。

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質問の中で、話は、具体的な地域づくりの”場”の設計等にも及びました。

第2回・第3回では、篠山の例も織り交ぜながら、江戸時代、近代と、村社会と地方自治について学んでいきます。

ファシリテーター:はしだ