レポート

第2回 地域の森林を学ぶ

【日本の林業の現状を知り、理想の里山林業をイメージしよう】

篠山の森林の現状を知り、その価値を測る”山の棚おろし”を通じて、里山林業のあり方を考える「これからの里山林業創造プロジェクト」。先日のキックオフガイダンスに引き続き、今日は2回目のCBL。今日のテーマは、「森林・林業を俯瞰し、これからの里山のイメージづくりを始めよう」です。

まずは篠山の森を考えるにあたって、日本の森林の現状を知ることから始めていきます。

皆さんは日本の森がどれくらいの面積を占めているかご存知ですか?

なんと国土の67%もの部分が森林にあたるそうです。戦時中、大量に伐採された日本の森林は、戦後大量植林の時代を迎えます。しかし、育っていない木は製品としては使えないので、日本はここ何十年も外材が主流だったとのこと。その他にも様々な理由で日本の木材の価値は下がり、今は林業はほとんどお金にならないのが現状です。

まず、能口さんから、その辺りの日本の林業の歴史と現状、その課題点を説明いただきました。

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その上で、篠山の森林の現状はどうなっているのか?里に近いところの森林、いわゆる里山は、昔はもっと生活に密接していたそうです。日々の生活に使用する燃料はもちろん、松茸などの食料も、昔は森に頼っていました。

今は、山に頼らなくてもエネルギーも食料も十分にあります。そうやって里山の森林資源も、需要と供給のバランスが崩れ、山の木材の価値は下がってきたといいます。

「今は山を必要としない時代。これまで引き継いできたことと、この先必要をされることの、丁度中間にいる。過去の歴史を踏まえて、今の時代に何が必要かを考える必要がある」と能口さんはおっしゃいます。

この後は、4人ずつ2グループに分かれてのグループワーク。森林所有者の視点に立って以下の2点について意見を出し合いました。
・森林を所有していることでのメリット、デメリット
・それを踏まえて、里山の理想像とはどんなものか?

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プラス要因としては、建材利用や子どもの遊び場、レクリエーション用途など、マイナス要因としては、やはり、所有することでの管理コスト、災害時のリスクなどが挙がりました。どうしてもプラス要因をマイナス要因が上回るといった様子。

しかし、理想とする里山像としては、
・食や農への有効活用で循環可能な活用を考えれないか?
・生活や暮らしの一部に密接に取り込む方法はないか?
・自給自足ができる里山のあり方とは?

など活発な意見が飛び出し、おぼろげながらも、「理想の里山のあり方ってこんなかんじ??」というワクワクするイメージが湧いてきました。

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能口さんは、「これを具体的にお金やビジネス、実際の篠山の暮らしに結びつけていくことが大事」と講義を締めくくられました。

次回は5月8日、「誰が森を守るのか?」をテーマに、日本の林業そのものの詳しい中身と、全国に先駆的に広がる取り組みを学び、今後の林業に具体的に何が必要かを考えていきます。次回も楽しみです!

記事:芝田陽介(プロジェクトサポーター:スクール1期生)