レポート

第2回 旅をつくる仕事を知る

このCBLでは、地域の人々の暮らしを体感できるツアーを企画する上で必要な視点、ノウハウを学び実践していきます。
2回目の今回は、ツアー商品の定義や、ツアーを行う上での資格や許可申請など「旅をつくる仕事」について幅広くお話しいただきました。

ツアーづくりは、料理に似ている

地域でツアーを企画するにあたり、まずはツアー全般に関するお話から。
講師の森さんいわく「ツアーづくりは、料理に似ている」のだそう。

宿泊、運送、食事といった旅行する上でのいい素材がまず必要で、その素材にテーマや希少性、安全確保などで付加価値というスパイスを加えてオリジナルの商品をつくっていく。

例えば、「昼食を取る」という同じ素材でも、ロケーションのよい高級なお店で食べるのか、そば打ち体験をして自分たちで打ったそばを食べるのか、などテーマや顧客ニーズに合わせた十人十色の調理方法があります。
それをどこまで追求するかでツアーの質が決まるということに、ツアーづくりの面白さと難しさがあるように感じました。

一昔前までは、団体向けのバスツアーなどが主流でしたが、現代では旅行の目的・形態・内容が多様化し、映画のロケ地巡礼など特定のファンをターゲットとしたツアーも多く企画されています。
「今は何がヒットするか分からない」時代であり、固定概念にとらわれない柔軟な発想が必要となることが見えてきました。

偶然の出来事を大切にする

ツアーに必要な資格のお話を経て、授業の後半は森さんが実際に行っている「悠ツアー」のお話へ。

森さんは、欧米を中心とした外国人観光客を中心に、各回1組限定の体験交流ツアーを開催されています。
森さんがツアーをする上で心掛けていることのお話のなかで、

「偶然の出来事を大切にする」

ということがとても印象的でした。

ツアー中、たまたま地元の人たちが餅つきをしているところに遭遇し、話が弾み一緒に餅つきを体験できることになったり、地域の方のお家にお邪魔した際、飾ってあった着物に興味を持ち実際に着てみれることになったり。
想定していなかった出来事を体験することで旅が2倍も3倍も楽しなる。
それが完全にプライベートでやっている「悠ツアー」の大きな魅力だと感じました。

異日常な資源に光をあてるということ

最後に地域でツアーを行うにあたって重要なこととして、

地域に暮らす人の日常は訪問者の非日常であり、魅力的にうつることが多いこと。
その隠れた地域自然は説明があって初めて輝くものが多いため、「ガイド」の役割がとても重要になってくることがあげられました。

また、地域に入ってツアーを行うことは「暮らし」の場と「観光」の場が近づくことにより、地域の人の暮らした豊かになる可能性と脅かされる危険性があると知り、地域とよい関係を築くためにもツアーガイドの役割が大事になってくると感じました。

終了後も質疑が多く飛び出し、ありがたいことに時間を延長して残っていただき終電の時間いっぱいまでご対応いただきました。

次回は、実際に森さんが実施するツアーに参加し「暮らしを旅する」ツアーを体感します。

当たり前の日常をどう掘り起こしてツアーにしていくのか、次回も楽しみです。

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(記事:小寺亜也香(プロジェクトサポーター:スクール1期生)

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